はい、おはようです、HOLSです
今日は、映画「JOKER」をご紹介したいと思います
といっても、正直レビューするか迷っちゃうレベルでした
なんというか、あまりにも衝撃作すぎてあんまり深追いしちゃうと病むんじゃないかなーーと笑
なので、まぁ簡単にざっくり形式でいきたいと思います
ジョーカーって誰
まず、ジョーカーはみなさんご存じだと思います
アメコミ「バットマン」の宿敵でお馴染みのあのピエロですよ
そんなにアメコミ知らない人でも、「なんかあの気持ち悪い奴ね」ぐらいは知ってると思うんです
まぁそれぐらい認知度の高いヒールなんですよね~
日本で言うたらバイキンマンみたいなもんですよ
ジョーカーはどんな敵かというと、バッドマンに出てくる様々な敵と比べると、実は何の能力を持っておりません
なのに、一番の強敵といっていいです
使う武器はせいぜい小型ナイフと小型爆弾ぐらいです
じゃあなぜ強敵なのか
それはジョーカーの持つある特殊な性質にあります
人を欺き、金や名誉に縛られることもなく、目的もなく、ただただ「破壊と殺戮」を「心から楽しむ」というぶっとびサイコパス変態なんです
ただの手持ち武器しかないジョーカーに対して、金持ちスーパーヒーローのバットマンはバットマンカーや様々は兵器を駆使しますが、なかなか勝つことができないんです
これが最大の宿敵と言われる所以ですね
で、このジョーカーですが、実は過去何作も作られてきています
いろんな俳優がいろんなジョーカーを演じてきました
このジョーカーを演じるのは相当なプレッシャーらしく、なかには辞退する俳優さんもいるそうです
え~まずこの「JOKER」を紹介する前にクリストファーノーラン監督の
「ダークナイト」に少し触れたいと思います
ダークナイト Dark Nighit
クリストファー(知り合い風)は俺が好きな「インセプション」とか「インターステラー」とか「トランセンデンス」等の代表作を持つ、若き天才監督です
なんというか、ほかの監督さんとは少し視点が違うんですよね
科学とスピリチュアルを上手に融合させてるというか、観客側が矛盾を感じにくい作りにちゃんとなっていて、なんせ映像も美しいんですよ
で、このダークナイトですが、これはバットマンVSジョーカーのお話です
なんだよ、アメコミかよと思ったそこのあなた
一度見て下さい、度肝抜かれますよ
それまでのジョーカー作品とは次元の違うジョーカーの狂気が演じられてます
映像、演技、サラウンド、すべてが完璧に設計されています
内容??
はい、内容は特にありません
バットマンが突然現れたジョーカーに翻弄されながら戦う、それだけ
じゃぁなおさら別にすごくないやんって思うでしょ
まずこれを見て下さい

これがダークナイト版ジョーカーです
正直、すっげーかっこいいです
んでこのジョーカーを演じたのが・・・・

突如現れた若手俳優「ヒース・レジャー※28歳」です
ふつうにイケメン・・・てか、若っ!!!!
すごくないですか?
この人が

これですよ 笑
なにがあったんだよっ笑 どうしたらこうなるんだよ笑
この映画の凄いところは、宿敵のジョーカーを28歳の無名俳優が演じたこと
まぁこのダークナイトが凄い評価を受けた理由の8割がこのヒースの演技といっても過言でないと思います
完全にバットマン役のクリスチャンベールを食ってます
それまでジョーカー役はジャックニコルソンという鉄板の大御所が演じていました
んで、このヒースですが、最初ジョーカー役に決まったとき、
「こいつ誰だよっ」ってなったぐらい認知度なかったそうです
だけど、上演されると、「誰だ!!この天才は!!」ってなったそうです笑
俺も何回も見たが
特に最初にジョーカーが強盗の仮面を脱ぐシーンなんてかっこよすぎて鳥肌もんですよ
また、全体の構成もいい意味でアメコミっぽくなく、すごく重厚な雰囲気で作り上げられているんです、さすがクリストファー
ただ、非常に残念なことに、このヒースはダークナイトが公開される前に亡くなっています
自宅で亡くなっていて、自殺か事故かは不明だそうです
もったいないですよね~~
それ故ダークナイトはヒースの遺作であり、伝説的評価を受けたんでしょうね
では本題 映画「JOKER」について

えー、俺はこの「JOKER」が公開されるまで、おそらくもうダークナイトを超えるジョーカーは現れないだろうな、と思ってました
でも、、、現れたんですよね
それがホアキン・フェニックス演じるジョーカーです
これが俳優さんです

フェニックスさんは割と有名な大御所俳優です
俺が好きな「グラディエーター」では悪役皇帝の役を演じてました

まず、化け具合ですが、まぁ割と想像できますよね
なんとなく壁紙のジョーカーからもお顔が思い浮かべられます
じゃな何がすごいのか??
ダークナイトが俳優の化け具合が凄かったことに対して
このJOKERの凄さはまた別にあります
それは
JOKERがやばい理由①「JOKERの過去が描かれた」
そうなんです、今までいろんなジョーカー作品が世に出てきましたが、ジョーカーの生い立ちを描いた作品はありませんでした
このJOKERは、他の作品が「どうやってジョーカーとバットマンが戦うか」を描いていることに対して、「どうやってジョーカーが誕生したか」にフォーカスした作品なんです
そのため、バットマンは出てきません(正確にはほんの少しだけ出るが)
完全にJOKERのルーツとアイデンティティだけを描いた作品なんです
JOKERがやばい理由②「JOKERは普通の人間だった」
これは冒頭から描かれているシーンなのでネタバレにはならないと思いますがジョーカー(本名アーサー)は実は不治の病に侵されていました
突然笑いが止まらなくなる、しかも感情とは無関係に
ジョーカーの大きな特徴の一つに「かん高い笑い声」がありますが、実はあれは病気だったんですね、それもこの作品で初めて明らかになりました
また、幻覚や幻聴も聞こえてしまう
これはもう統合失調症に近い病態かもしれません
アーサーは病気と闘うため薬を服用しながら、アルバイトの大道芸人として生計を立てます
架空の町、ゴッサムシティは荒廃と化しており、一部の富豪を除き、大衆は財政難のため生きるだけも必死
自宅には病を患った母親がおり、その介護も献身的に行ってるんです
そう、アーサーことJOKERは真面目で心優しい普通の人間だったのです
そんなアーサーが、JOKERに変身する理由
それはある程度ネタバレを含みますので多くは語りませんが
簡単に言うと「裏切り」「悲しみ」「絶望」です
この映画がやばいところ、それはアーサーがJORKERに変身する理由が
とてつもなく観衆の同情を得られる点にあります
JOKERがやばい理由③「描写がリアルすぎる」
これまでのJOKER作品には、JRKERが人殺しをするシーンもあるにはありましたが、ここまで生々しく描いている作品はありませんでした
完全にアメコミの枠からはみ出した作品です
そのためこの映画はR15の制限がかかっています
アメコミでR15とかあり得なくね?笑
「えぐい」とか「汚い」ではなくとにかく「生々しい」んです
そして何よりホアキンフェニックスの狂気的な演技がやばいんです
フェニックスはJOKERを演じるため、20㎏も体重を落とし、何日も家にこもり、心身ともにジョーカーに変身しようとしたそうです
もはや憑依ですよね
いやはや、プロ魂恐るべし

JOKERがやばい理由④「堕ちる快楽」
個人的にこれが最も大きい理由ですね
個人的に映画「JOKER」がやばい最大の理由
それは「人が悪に堕ちる快楽と美しさを完璧に肯定した」ことです
この映画のほとんどがJOKERに変身する前のアーサーについて描かれており、JOKERになるのはかなり後半の場面です
俺を含む映画館の誰もがおそらく思っていたはずです
「アーサーよ、はやくJOKERになって楽になれ」と
そしてついにJOKERになる瞬間がやってきます
そのときの爽快感、臨場感、達成感、背徳感が観ている者を魅了します
この映画を観るとこう思ってしまうんです
自分らしく生きられるなら、悪に染まることは悪ではないんじゃないか
JOKERになって最初に顔が映されるシーン、それがエレベーターに乗るシーンなんですが、それがこれ

そして変身後に突然階段で踊りだすシーン

心身ともにボロボロで限界を迎えたアーサーが新しい人格を形成する瞬間
なんていうか、切なくてかっこいい、美しいんですよね
まさに禁断の果実を得た瞬間です
この瞬間をどれだけの人が待ち望んでいたか
そう、作り手ではなく、観客側の心を根元から揺さぶってくる作品なんです
完全に設計された演出だと思いました
まとめ
この映画が上演された当初、賛否両論の嵐だったそうです
「犯罪を助長する」「これは現代社会を絶妙に風刺している」など様々
個人的にこの映画がR15の理由は
描写が生々しいことではなく、おそらく前者の「犯罪を助長する」ことにあるんじゃなかろうかと思います
芸術が犯罪を助長する一端を担ってはならないと俺も思います
しかし、それより前に芸術と現実を混同してはならないと、思います
いや~それにしてもえらい作品を世に出してしまいましたね笑
人は常に不安定な存在なんです
一人の人間を一言で表すことはできない
誰しもが、心の奥底に眠らせている人格があるはずなんです
それを見事に作品にした、素晴らしい
あ、このレビューを見て観たくなった方、ご注意を
あなたの中のJOKERが目を覚まさないように・・・・・
おわり
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